株式市況 stock market conditions 2004 5 20

 なんとか、株価は、下げ止まった感じがします。
 基本的に、株式投資は、「自己責任」と言われます。
これは、業績の悪い企業の株価が、いくら急落しても、
「それは、自己責任です」ということです。
 しかし、すべてが自己責任とは言い切れないのです。
たとえば、業績がよい企業で、なおかつ、
株価が割安なのに、株価が急落すると、問題になります。
 こうした急落が続けば、
市場から、投資家が、いなくなってしまいます。
 今でこそ、株式市場は、盛況ですが、
昨年の前半は、市場には、誰もいなかったのです。
参加しているのは、証券会社のディーラーと、
短期売買を繰返す個人投資家だけでした。
 ですから、株式市場においても、
何でもかんでも、自己責任にしてしまうと、
株式市場から、普通の投資家が消えていくのです。
残るのは、「普通でない投資家」だけです。
 私は、なるべく、「自己責任」という言葉は使わないようにしています。
そういう言葉を使うと、指導者としては、失格になるからです。
 指導者は、何のために、存在するのか。
強者は、指導者を必要としません。
強者は、自力で、何でもできます。
強者は、指導者の指導を、迷惑に感じるでしょう。
 要するに、指導者は、弱者のために存在しているのです。
弱者を指導するために、指導者は存在しているのです。
ですから、「自己責任」という言葉を使う指導者は、自己否定しているのです。








































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